私は現在、中1、小5の育児をしています。
長男がADHDです。
長男が小3~小4にかけて自傷行為が目立ちました。主には自分の顔を引っかいて傷だらけにする。頭をドスドス叩くなどです。
そんな我が子を見るのはとても辛いですよね?
今回は自傷行為に対して効果的だった対応方法の紹介をします。失敗談もあります。
自傷行為をするエピソードを分析する
自分の子供がどういう時に自傷行為があるのか、落ち着いた時に分析してみるとパターンがある事に気付きました。パターンが分かればそのパターンを回避する事で自傷行為も回避できると考えました。
パターン1
学校などで好ましくない行為をしたときには、必ず振り返りをしていました。
しかし振り返り途中で私の言葉に力が入ると、息子は怒られている、責められていると感じてしまい自傷行為になる事がよくありました。
息子の場合はお母さんが責めているわけではないのに本人が責められていると感じた時に自傷行為がありました。
主には自分の頭をドスドスと力いっぱい叩く行為でした。状況によっては興奮しすぎるとギャーっと大声を出し、自分の爪で顔を引っかいたりしました。
パターン2
やりたくない予定をこなさなければならない時など自分との葛藤中に自傷行為がありました。
例えば、予防接種に行くからねと予め予告しておいたのにも関わらず、病院に向かうために車に乗れない時や、宿題をする時間なのに宿題に取り組む準備が出来ないなどです。
自傷行為のパターンを回避する
パターン1
好ましくない行為の後の振り返りをする時は、責めるための振り返りではない。次回どうしたらよいかという振り返り。もっと良くなるための振り返りなんだとよく言い聞かせて振り返りをしていました。
特に私は振り返り途中でつい熱くなり声が大きくなってしまいます。できるだけ穏やかに振り返りが出来る様に声のボリュームには気を付けました。
パターン2
予防接種も、宿題も大事な予定です。回避は難しかったです。しかし予防接種の意味や大切さ、宿題の意味や大切さを一つ一つ丁寧に説明しました。
最終的には自分で考え予防接種もできましたし、宿題も自らこなすようになりました。宿題は自ら出来るようになるのは時間がかかりました。それでも折を見ては根気よく宿題の大切さを繰り返し伝えていきました。
予防接種などはお母さんも時間的な余裕がある時に連れて行くなど工夫をすると、
比較的穏やかに子供たちと向き合えるのではないでしょうか。
自分との葛藤を乗り越えて宿題が出来た時には、よくほめる事も忘れませんでした。
日常生活でのポイント
私は長男の問題行動が少しでも減ればと思い月に1回、教師や保育士と混じって勉強会に参加していました。そこで好ましくない行動(この場合、自傷行為)がある子供への対応方法を教わりました。
- 増やしたい事→ほめる
- 減らしたいこと→無視
- 許せない事→止める
です。
あまりにも自傷行為が激しい場合は[許せない事]に当たります。力で抑えて止めていました。しかし最終手段です。出来ればこの状態にならないように上記の工夫をしていました。
暴力を力で押さえつけられるのは中2まで。それ以上になると子供の力が親より大きくなるそうです。(勉強会より)少なくても中2までには自傷行為をなくす目安にしていました。
予期せぬ出来事
私と入浴中に、好ましくない行動の振り返りをしていた時の事です。いつもの様に自傷行為が始まってしまいました。頭をドスドス叩く・殴る、「ギャー!!」と叫ぶなどです。その日は特に長引いてしまい困っていたところ、窓の外から誰かの声が!
「いい加減にして下さい!!児童相談所に連絡しますよ。」
女性の声でした。ドスドスと私が子供を殴り子供がが「ギャー!!」と泣いていると誤解されてしまいました。
まとめ
回避できるパターンなら避ければ良いですし、回避が難しいパターンだった時には一つ一つ本人と会話しました。なぜお母さんが振り返りをさせるのか、予防接種や宿題をさせるのか、よく理解させることが大事だと分かりました。
また上記の様に予期せぬことも起こります。
近所の方にも、長男が発達障害である事。たまに自傷行為があって叫んだり、頭をドスドス叩く事など周知することも大切な事だと学びました。お互い気持ちよく生活するためです。
特に私は勉強会に参加したことで、同じ悩みを持つ保護者の方や、立場は違いましたがこどもの問題行動に困っている先生方と悩みを共有出来たことはとても力になりました。先が見えず、今の自分の対応が子供にとって正解なのか直ぐには分からない。それでも、自分のやって居ることを信じて進めたのは勉強会での仲間が居たからです。
家庭だけで悩みを抱えず、この様な悩みを共有できるコミュニティーに参加するのもお勧めです。
自傷行為は直ぐには0にはなりません。でもうちの場合、小4の3学期位から無くなりました。希望を持って1回1回丁寧に子供と向き合っていきましょう。