教室に入れない我が子の聴覚過敏を和らげる方法は?改善した実体験を紹介

私は現在12歳の長男、10歳の次男の育児をしています。長男がADHDです。長男が小学校低学年だった時、聴覚過敏で教室に入れない。集団行動ができませんでした。

他にも当時は、言葉にするのが苦手で手を出しお友達を怪我させる。弟は友達が居るのに長男は友達を作れない。怒りで物に当たり大事なものを壊す。ゴミ箱を階段から突き落とす。家庭科室の水道全て全開にして暴れる。学校から脱走して家に帰ってきてしまう。などで自己肯定感がどんどん下がっていき家でも表情が硬くなり、辛そうにしていました。そんな我が子を見ているのはとても辛いですよね。

教室は授業以外にも大切な要素が沢山詰まった場所です。何とかして教室に入る事が出来るようにならないか。保護者なら皆そう思いますよね?

聴覚過敏で教室にも入れなかった我が子が、教室に入って普通の子と同じように授業を受けられるようになった具体的な方法を紹介していきますね。

聴覚過敏の特徴とは?

ある日、子供とコンサートに行った時の事です。花火がバンバン上がっても、爆音で曲が流れてもその場に居られる我が子が意外に感じました。

学校では教室の雑踏で教室に入れない。運動会で鳴るピストルの音が嫌で耳を塞いでいたり。学校との違いって何だろう・・・。

私は聴覚過敏は精神的なコンディションで左右されることに気付きました。

大人でも仕事で疲れているときに、テレビの音が耳障りだったりした経験ありませんか?それに似た感じで精神的に安定すれば音が気にならないんです。

聴覚過敏を和らげる方法は?

学校とは違いコンサートではお母さんが隣に居たことで精神的に安心していたんですね。学校で私が隣に居られたら一番良かったかもしれません。でも私はフルタイムで仕事があり、毎日一緒に学校に行くことができない状態でした。精神的なコンディションを少しでもよくする為に

動物が好きな子供の為にハムスタをー飼いました。

動物セラピーという言葉が有るほど、動物が人間に与える影響は大きいです。積極的に世話をさせたり触れ合ったりする内に自己肯定感も上がっていき、徐々に気持ちが安定していきました。半年程経過し、自分が動物に必要とされている。自分も何かの役に立てる子なんだと言う気づきが大きかったと思います。

毎朝登校時にハグをしています。

北斗晶さんのブログで必ず毎朝ご主人が学校に送り出す時に子供たちにハグをしているのを知って、とても幸せ家族に見えたので真似して始めました。ハグは幸せホルモンが出るって本当なんですね。1年以上経過して長男がふと、「俺、結構ハグで気持ちが落ち着くかも」と言ってきたのでこれも精神的なコンディションを整えることにつながっています。今では長男からハグを求めて来るのでその効果は実証済みですよね。

空腹時間を減らす工夫をしました。

人間お腹が空くと怒り易くなり精神的なコンディションは悪くなりますよね。特に長男は汁物が食べられず、曜日によって麺が出る日は必ず代替えのものを持たせました。

食べられると思っていたのに食べられなかった日のために焼きのりも常備させて貰い、ご飯だけでも食べられるようにしておきました。特にうちの子は服薬により食欲が低下していたので給食のタイミングで食べられず、後からお腹が空く場合もありました。手軽に食べられるクッキーや飴などを学校の先生と相談して必要時食べさせることが出来る様にしておきました。

給食に関しては5年になるまでは食べられない事のコンプレックスの為に、教室ではなく特別支援学級で食べていました。

当時のクラス担任の先生が何とかして教室で食べられるように「宗教上の理由で豚肉が食べられずお弁当を持ってきている児童もいるし、アレルギーで牛乳が飲めない児童もいるよ。」と声を掛けてくれました。色んな子がいるんだから自分だって教室で食べていいんだと思えた事で、クラスメイトと一緒に給食を食べるようになりました。安心してクラスでの給食を繰り返していくうちに、食欲も不思議と上がって来て食べられるものが増えていき、結果として空腹時間も少なくなりました。

まとめ

精神的なコンディションがよくなった因子は1つだけではありませんでした。様々な効果があるのではないかと考えた事をとにかく実行しトライアンドエラーを重ねてきた結果、上記のような工夫で長男は学校でも安定した日が続き聴覚過敏が和らいでいきました。

そして5年生の4月からは朝の会から教室に入れるようになり、授業も原級で受けられ友達もできました。

今では環境がガラッと変わる中学校でも小学校のお友達をたくさん作れたことで、クラスに顔見知りが何人かいて躊躇する事なく原級で授業を受けています。

気持ちを安定させるためには安心感がとても大切だと思います。家では家族や動物が、学校では支援して下さる先生など、子供と関わる周りの人が子供が安心できる環境を整えられるといいですね。

聴覚過敏で教室に入れないお子さんを持つ保護者さん、ハムスターを飼ったり、ハグで子供を送り出したり、空腹時間を少なくする工夫をしてみませんか?簡単に始められる事ばかりですし、実際効果的なのでお勧めです。