アディショナルタイムが長い!誰がどうやって決めている?14分も!

サッカーイメージ画像

2022年11月20日サッカー、カタールワールドカップが始まりました。

予選を勝ち抜いてきた各国の選手達の戦いは、見応えがありますよね!連日テレビでもワールドカップの報道がされていてその注目度が伝わって来ます。

そこで気になるのがアディショナルタイム。今大会のアディショナルタイムが異様に長いと感じている方も多いのでは?

イングランドvsイラン戦では前半に14分、後半に10分の合計24分のアディショナルタイムが与えられました。

今回は、今季のアディショナルタイムが長い理由を調査!誰がどうやって決めているのかも調査しました!

アディショナルタイムが長い理由は?

早速アディショナルタイムについて調査していきましょう!

アディショナルタイムとは?(Additional time)

競技者の交代や負傷者の怪我の程度の判断、搬出などに空費される時間

アディショナルタイムが長い理由を調べるとこんな記事が見つかりました。

現役時代は名審判として活躍し、現在はFIFAの審判委員長を務めるピエルルイジ・コッリーナ氏は、大会前の説明でアディショナルタイムについて、「7~8分」を超える長さになるとの見通しを語っていた。

コッリーナ氏によれば、前回のロシア大会からすでに7~9分程度のアディショナルタイムを取るのは珍しくなかった。審判らは前後半の終わりに加算する時間を厳密に計算し、特定の種類の事象で失われた時間を取り戻すよう求められているという。

CNN.co.jp

前回のワールドカップ、ロシア大会からゲームに加算する時間を厳密に計算するように求められているからだそうです。ピエルルイジ・コッリーナ氏によると、今大会では第4の審判がプレーが止まった時間を正確に計測するように指導されているそうです。

裏を返せば、それまでのサッカーのアディショナルタイムは厳密に計算されて居なかったということになります。

それではサッカーのゲーム中でどんな時間をアディショナルタイムとして計算されて居るのでしょうか?

アディショナルタイムが長い!追加される時間の例

アディショナルタイムとは、空費された時間とされますが、具体的にはどんな時間をアディショナルタイムとしてカウントされるのでしょうか?

  • アディショナルタイムとしてカウントされる時間

    ・選手交代
    ・怪我をした選手の手当ての時間や搬出時間
    ・レッドカード・イエローカードの掲示時

    ・ファールによってフリーキックが与えられた時
    ・得点が入った際のゴールパフォーマンスの時間
    ・気温によって設けられる飲水タイムやクーリングブレイク
    ・VARチェック・OFR(オンフィールドレビュー)・VARオンリービュー

たまに、わざと怪我をしたふりをして時間稼ぎをしている選手を見たことはありませんか?この遅延行為は最終的にアディショナルタイムとして加算されるため意味が無い事になります。

また近年VARの導入によって、誤審などが少なくなりました。その代わりとしてチェックやOFRなどで試合時間が止まることが多くなりました。その結果、アディショナルタイムが以前に比べると長くなる傾向にあります。

アディショナルタイムが長い!誰がどう決めている?

このアディショナルタイム。一体誰が決めているのでしょうか?

アディショナルタイムを計測しているのは「主審」です。

具体的な測り方は、主審が腕時計を2つ使用し、片方は45分間止めず、もう片方はプレーが中断される度に止めることでカウントします。 その差がアディショナルタイムです。

こう考えると、主審って責任重大ですね。腕時計を2つも持っているとは知りませんでした。

サッカーの主審

確かに右手首と左手首に時計が見えますね!!

※2段表示でストップウォッチを2つ同時に使えるタイプの便利な腕時計もあり、必ずしも主審が2つの腕時計をしているとは限りません。

アディショナルタイムでは劇的な展開が発生することも多く。記憶に残るシーンになることが多くあります。

例えばドーハの悲劇はあまりにも有名です。

ドーハの悲劇とは?

1993年10月28日、初のワールドカップ出場をかけた戦い、日本VSイラク戦。

試合終了間際まで2-1でリードしていながらアディショナルタイムにイラク代表の同点ゴールで失点。

引き分けでありながら勝点が同じ韓国に得失点差で敗れて「グループ3位」となって予選敗退。

(第4戦終了時点で日本は勝ち点・勝率においてグループ1位。初のワールドカップ出場はほぼ確定的と思われていた。)

この試合に、現日本代表監督、森保一(もりやす・はじめ)監督が出場していました。ドーハの悲劇を体験した森保一監督は今度はドーハの歓喜をもたらしました。